ご家庭のお客様

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違い

01

原料・成分・輸入国

都市ガスとプロパンガス(LPガス)はガスの成分と原料が違い、都市ガスはメタンが主成分で天然ガスを主な原料としています。一方のプロパンガスは名前の由来にもなっているプロパンやブタンが主成分で液化石油ガスを原料としたガスです。

原料・成分・輸入国

また、輸入国においても違いがあり、都市ガスの原料となる液化天然ガスの主な輸入国は以下の通りです。
オーストラリア(36.5%)、マレーシア(12.3%)、カタール(12.0%)など(日本ガス協会2018年度データ参照)

プロパンガス(LPガス)の主な輸入国は以下の通りです。
アメリカ(69.6%)、UAE(9.0%)、サウジアラビア(6.2%)、カタール(4.9%)など(日本LPガス協会2018年度データ参照)
※近年はアメリカ産のシェール随伴プロパンガス(LPガス)の輸入が大幅に増加しており、我が国最大の輸入国になっています。

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02

ガスの供給方法

都市ガスは地面の下に通されたガス導管を通じてお客様にガスが届けられます。一方のプロパンガスは、液化されたガスを容器(ガスボンベ)に充てんし、その容器をお客様に配送しています。

ガスの供給方法

都市ガスは導管を設置するのに多額な初期投資が必要なので、人口が多い地域で導入されています。主に都市部で使用されていることから「都市ガス」という名前がつきました。

プロパンガスは人口が集中していない地域などで容器ごと配送します。

ちなみに、LPガスは「災害に強い」ことが実証されています。
これまで地震などの大規模な災害時において、どの被災地においてもライフラインの早期復旧が課題となりましたが、その中でLPガスは復旧の早さや避難所などですぐに対応できることなどから、多くの人々の暮らしに安心をもたらしています。

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03

発熱量とガス器具の違い

都市ガスの発熱量(カロリー)は11,000Kcal/㎥です。プロパンガスの発熱量(カロリー)は24,000Kcal/㎥と、都市ガスに比べて約2倍以上の発熱量があります。
また、重さも異なり、都市ガスは 空気より軽く 、プロパンガスは 空気より重いという性質があります 。このため、都市ガスの警報器は高い位置にあり、プロパンガスの警報器は低い位置に設置されています。

都市ガスとプロパンガス(LPガス)では熱量も原料も異なるため、同じガス器具は使用できませんので注意が必要です。

発熱量とガス器具の違い